死亡リスクは脂質が多いほど低下し、炭水化物多いほど高い

2017年8月に発表された論文をもとにした2017年10月の記事です。

医学界で最も権威のある雑誌の一つ「ランセット」によれば、

『炭水化物中心の食事を摂っている人ほど死亡リスクが高く、

脂質の多い食事を摂っている人ほど死亡率が低下する』

ということが、大規模疫学調査で分かりました。

死にたくなければ糖質制限

脂肪は控えろ!はウソ?

生活習慣病予防サイトなどでは特に、脂肪は

動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの原因とされ、

親の仇のごとき扱いをされています。

しかし、

2017年8月に、医学界では知らない人がいない

「ランセット」という医学雑誌で、

『炭水化物の摂取量が多いほど死亡リスクが高まり、

脂質の摂取が多いほど死亡率が低下する』

という大規模疫学調査の結果が発表されました。

これについて

糖質制限食による糖尿病治療で有名な高雄病院の

江部先生が解説しているので紹介します。

 

この調査研究は、カナダ・マックマスター大学の

Mahshid博士らによるもので、5大陸18ヶ国において

30~70歳の人の死亡および心血管疾患への食事の影響を

10年間にわたって追跡調査したものです。

今までの、同様の調査が主に欧米における欧米人の調査

だったのに対して、全世界の各階層の人が含まれているので、

信頼性が高い調査結果だと思われます。

 

結果は以下の通りです。

 

1.炭水化物摂取量の多さは全死亡リスク上昇と関連

(炭水化物食が多いほど、死亡リスクが高い)

2.総脂質および脂質の種類別の摂取は全死亡リスクの低下と関連

(脂肪摂取の多い食事は死亡リスクを下げる)

3.総脂質および脂質の種類は、心血管疾患、心筋梗塞、心血管疾患死と関連していない

(ある脂肪を多く摂ったり、脂肪の多い食事をしたから心疾患にはなるとはかぎらない)

4.飽和脂肪酸は脳卒中と逆相関している

(バター、ラード、牛脂、チョコレートなどに含まれる体に悪いとされる飽和脂肪酸は、摂取することで逆に脳卒中が減る)

*( )内はタモンの解説

 

以上のことから、調査研究では、世界的な食事ガイドラインを

再検討すべきである、と提言しています。

 

江部先生は言います。

この研究では、

「炭水化物の摂取量が60.8%を超えた群では、脂肪率が上昇しています」

しかし、病院で指導する食事は、単なるカロリー制限食で、

これは糖質量が60%くらいになっています。

今までのカロリー偏向の指導基準を改め、糖質量を控えた食事

を指導するよう変えていくべきではないでしょうか。

いまでも、「脂質はなるべく控えましょう」という

栄養士さんは多いです。

しかし、最近の研究により「脂肪=悪玉」説は全世界的に否定されています。

日本の厚労省も「日本人の食事摂取基準」2015年版から

コレステロールの摂取基準を撤廃しているのです。

また、

医師の中には「糖質制限食」を否定する方もいらっしゃいます。

先日、著名な医師が、ある週刊誌に、

「糖質制限ダイエットで総死亡率やがん死亡率が増加する」

という記事を書きました。

しかし、その記事を読んでみると、根拠としている論文は

2010年の古いものであり、実践している糖質制限食も、

到底『糖質制限食』とは言えない糖質の多い食事でした。

 

自己流の誤った糖質制限は危険性があります。

しかし、正しい糖質制限食は安全で理にかなった健康食なのです。

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