がん細胞を直接攻撃するサプリメント・健康食品

がん細胞を直接攻撃するサプリ、健康食品は?

『自宅でできるがん補完代替療法』でお話したように、

がん細胞には、がん細胞に特徴的に見られる

・唯一使用可能なエネルギー

・身の守り方

・栄養補給の方法

・増殖の方法

などがあります。

 

こちらのページでは、このがん細胞の

通常の細胞には見られない特殊な動きを

ピンポイントで攻撃することでがんを治療する

『サプリメント・健康食品』を紹介いたします。

基本的にドラッグストアや、通販サイトで購入可能なものです。

 

がん細胞のここをピンポイント攻撃!

アポトーシス(自死)機能抑制

通常の細胞では、細胞自身に異常が起こると、

自死するプログラムが遺伝子情報の中に組み込まれています

これを『アポトーシス』と呼びます。

しかし、

がん細胞は、このアポトーシスが働かないよう

ブロックしているので、永遠に増殖し続けるのです。

このがん細胞のブロックを解除し、

自死プログラムが働くようにすると、

がん細胞の増殖も治まっていくのです。

このような作用を持つサプリメント、健康食品には、

アガリクスフコキサンチンプロポリス

があります。

 

がん細胞のエネルギーシステムの阻害

細胞のエネルギー源は、主にブドウ糖で、

ブドウ糖を分解して、エネルギー源ATPを産みだしています。

産みだす方法には、

1.細胞質での酸素を使わない少量のエネルギー生成

このシステムを『解糖系』といいます。

2.ミトコンドリアでの酸素を使った大量のエネルギー生成

このシステムを『酸化的リン酸化』といいます。

の2つの方法があります。

通常の細胞では、酸素のある状態で両方の方法で、

大量のエネルギー源を得ていますが、

がん細胞では、酸素がある状態においても2の方法が抑制され、

1の方法で少量のエネルギーしか得られません

(ノーベル賞を受賞した博士の名から、『ワールブルグ効果』と呼ばれます)

そのため、

がん細胞は、大量のブドウ糖が必要であり、

その『解糖系』を阻害できれば、がん細胞の活動は

止まらざるを得なくなるのです。

このような作用を持つサプリメント、健康食品には、

レスベラトロール

があります。

 

ちなみに、

食事療法の糖質制限食(ケトン食)は、この

「ワールブルグ効果」を逆手に取り、がん細胞に

ブドウ糖を与えずに、がん細胞を死滅させていく方法になります。

このとき、通常の細胞はミトコンドリアにおいて

ケトン体からエネルギーを作れるので問題はありません。

 

がん細胞の抗酸化システムの阻害

通常の細胞は、解糖系と酸化的リン酸化で

エネルギー源を生成すると述べましたが、ミトコンドリア内で

酸化的リン酸化を含む一連の反応が起こるとき、

細胞にとって有毒な活性酸素が生まれます

通常の細胞では、この活性酸素を細胞内にある

抗酸化物質(グルタチオンなど)や、無毒化する酵素(SODなど)

で除去してしまいます。

一方、がん細胞でもごくわずかですがミトコンドリア内や、

解糖系に引き続き起こるがん特有の反応によって活性酸素が発生し、

対抗するために抗酸化物質を大量に作り出します。

しかし、がん細胞のミトコンドリアでは、一部のシステム(電子伝達系)に

異常が発生していて、活性酸素には非常に敏感になっているのです。

 

したがって、

ミトコンドリアの酸素呼吸を増やして活性酸素を増やしたり、

がん細胞の抗酸化システムを破壊したりすれば、

がん細胞の増殖や転移が抑制されるのです。

このような作用を持つサプリメント、健康食品には、

半枝蓮(ハンシレン)

があります。

がん細胞を攻撃するサプリメント・健康食品

アガリクス

アガリクスはキノコの一種で、日本ではヒメマツタケと呼ばれています。

アガリクスというと、がんに効くということで有名ですね。

これは、アガリクスに含まれる『β-グルカン』という物質が、

がん細胞を攻撃する免疫細胞のマクロファージを

増強させる働きがあるからです。

一方、

最近の東北大学とホクトきのこ研究所の共同研究で、

アガリクスに含まれる『エルゴステロール誘導体』という物質が、

数種類のがん細胞において、アポトーシス(自死)を誘導する

作用があることが分かりました。

(舌がん、肺がん、子宮頸がんの培養したがん細胞で確認)

 

フコキサンチン

昆布、もずく、ワカメ、ヒバマタなど海藻類に含まれる

フコイダンががんに効くと聞いたことがあると思います。

フコイダンが、免疫細胞を増強するためにがんに効くと

言われています。

このフコイダンは、海藻のヌメヌメ成分なのですが、

これらの海藻類には『フコキサンチン』と呼ばれる

色素もほんのわずか含まれています。

このフコキサンチンには、

1.アポトーシス(自死)を誘導する作用

2.がん細胞が栄養を得るため周囲に血管を張り巡らせる

腫瘍血管新生を抑制する作用

があることが分かっています。

 

注意点としては、このフコイダンとフコキサンチン。

名前は似てますが、全く別な物質なので海藻からの

抽出法も異なっており、混じることはありません。

フコイダンはフコイダンの、フコキサンチンはフコキサンチンの

サプリメントをそれぞれ摂取するようにしましょう。

 

プロポリス

プロポリスは、ミツバチが樹木から集めた植物成分に、

ミツバチの分泌物が混じった樹脂製混合物です。

おもな成分は、フラボノイド系物質で、

抗菌作用や抗酸化作用を持つことで有名ですね。

(産地の植生により成分が変わります)

最近の研究によれば、

ブラジル産のプロポリスに多く含まれている

カフェイン酸フェネチルエステル、アルテピリンC、クリシンに

アポトーシスを促す作用があることが分かりました。

 

レスベラトロール

レスベラトロールは、赤ワインやブドウの皮に含まれる

ポリフェノールで抗酸化作用を持っています。

また、長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)を活性化させる

ということで、テレビで話題にもなりました。

 

科学雑誌のサイエンスでは、レスベラトロールは、

がんの初発期(イニシエーション)、促進期(プロモーション)、

悪性化(プログレッション)の3段階全てにおいて、抗がん作用を示す

と発表されています。

最近の研究では、それに加えレスベラトロールは、

アポトーシス関連遺伝子の調整作用があるとの

報告も出ています。

 

注意点としては、レスベラトロールの化学構造が、

女性ホルモンと似ているので、乳がん、女性器がんの方は

控えたほうがよさそうです。

 

半枝蓮(ハンシレン)

半枝蓮は、中国、台湾、韓国に自生するシソ科の植物です。

中国での民間療法では、化膿性疾患、感染症、がんの治療

などに使われています。

医学的には、黄色ブドウ球菌・緑膿菌・チフス菌など

さまざまな細菌に対して抗菌作用があり、がんに関しては、

肺がんや胃がんなどに対して、ある程度の効果があることが

報告されています。

最近の基礎研究によれば、半枝蓮には細胞質内で

フリーラジカルを作り出し、がん細胞の増殖を抑制したり、

アポトーシスを誘導する作用、抗変異原性作用など

あることが報告されています。

 

ビタミンD

ビタミンDは、骨や歯の発育や維持、血中のカルシウム

濃度調節に重要な役割を果たしているビタミンです。

ビタミンDは、植物性のビタミンD

動物性のビタミンDに分けられます。

Dは、シロキクラゲや干しシイタケに多く、

Dは、魚に多く含まれ、動物体内で紫外線を浴びることで

コレステロールからも合成されます。

ビタミンDは、肝臓、腎臓を経て活性型ビタミンDとなり、

抗がん作用や、アポトーシスの誘導にかかわっています

 

α‐リノレン酸、EPA、DHA(ω-3系不飽和脂肪酸)

脂肪酸は、その種類によりがん細胞に対する影響が異なります

肉やコーン油、サフラワー油に多く含まれる

ω-6系不飽和脂肪酸である

リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸は、

生理活性物質の合成に欠かせないなど

重要な脂肪酸ではあるのですが、

がん細胞の増殖を促進、転移の促進、腫瘍血管新生を

促進し、アポトーシスを抑制してしまいます。

一方、

魚油、亜麻仁油、シソ油などに多く含まれる

ω-3系不飽和脂肪酸である

α-リノレン酸、エイコサペンタエンさん(EPA)、

ドコサヘキサエン酸(DHA)は、がん細胞の増殖、転移、

腫瘍血管新生を抑制し、アポトーシスを促進する働きがあります。

 

この効果は、特に大腸がん、乳がん、前立腺がん

現れやすいようです。

 

サプリメントの注意点

ω-3系不飽和脂肪酸を除いて、他のサプリメントの

がんに対する作用は、ほとんどのものが

試験管内、培養がん細胞での実験、マウスでの試験

によるものです。

実際にヒトで臨床試験したものではありません。

過剰に信じ込んで、これらの代替療法だけに頼った

がん治療は慎むべきだと思います。

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