免疫細胞を増強する食事療法

がんに対する免疫細胞を増強する食事療法は?

『免疫』は、自分と自分以外のものを区別し、

自分以外のもの(異物)を攻撃し、体から取り除く仕組みです。

『自宅でできる補完代替療法』でお話したように、

体内で異物であるがん細胞を攻撃してくれる免疫細胞には、

司令塔としての、ヘルパーT細胞

攻撃実行部隊としての、キラーT細胞、B細胞

パトロール部隊としての、

NK細胞、マクロファージ、好中球、樹状細胞

があり、お互い連携を取り合って日々

私たちの体を守ってくれているのです。

がん細胞をやっつけてくれる免疫細胞たち

 

このページでは、がん細胞を攻撃する

免疫細胞の力を増強し、体の主要器官の機能を

修復・回復させることでがんを治療する食事療法

・星野式ゲルソン療法

・済陽式(わたようしき)食事療法

・西式甲田療法

を紹介いたします。

各食事療法について書かれた書籍も発刊されています。

家庭環境により、ご家族にかなり負担がかかる場合もありますが、

見ながら、読みながら自宅で実践することができます。

 

星野式ゲルソン療法

星野仁彦医師(精神科医)の著書

「ガンと闘う医師のゲルソン療法」によれば、

末期の大腸がんになった星野氏がマックス・ゲルソン博士が開発した

「ゲルソン療法」の改良法と「飲尿療法」を組み合わせた

「星野式ゲルソン療法」で末期癌から生還しました。

 

星野式ゲルソン療法の特徴

1.極度の塩分制限

塩、みそ、しょうゆなど塩分の多い調味料の制限

2.油脂類と動物性タンパク質の制限

αリノレン酸の多い亜麻仁油、シソ油、エゴマ油は使用可

肉類、魚介類、乳製品、卵など動物性タンパク質は避ける

3.大豆などの植物性タンパク質を摂取

タンパク質は、納豆、豆腐、湯葉、豆乳、麩など植物性タンパク質から

4.玄米、全粒粉などの精白されていない穀類の摂取

玄米、胚芽米を中心に、蕎麦、全粒粉のパスタも可

5.大量かつ多種類の野菜ジュース・果物ジュースの摂取

ニンジンを中心とした野菜ジュース500mlを1日3回以上飲む

6.アルコール、カフェイン、タバコ、砂糖、食品添加物の禁止

7.イモ類、豆類、新鮮な野菜・国産果物、ナッツ類、海藻類中心の食事

8.自分の尿を飲む飲尿療法

*飲尿に関して、星野先生は、

「飲む尿は他人の尿でも良く、なるべく若い人の尿が良い」

と述べていますが、がんの免疫療法の観点から考えると

ここだけは間違っていると思います。

飲尿の目的は、自分の尿に含まれるごくわずかな抗原を取り入れ、

自分の体の抗体を再教育することです。

自己免疫力を上げていくことが目的のため、

抗原が一番含まれる朝一番の自分の尿を飲むのが

『飲尿療法』にかなっていると言えるでしょう。

もちろん飲む尿は、食事療法中の尿であり、

抗がん剤治療中の尿や、加工食品の多い普通の食事時の尿は

汚染されているので飲むのはおすすめできません。

 

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済陽式食事療法

外科医である済陽高穂(わたようたかほ)医師が、

手術だけでは対処できないがん治療の現状を打破すべく

星野式ゲルソン療法、甲田療法、世界の長寿食などを

独学で研究して編み出した食事療法です。

星野式ゲルソン療法よりは、ちょっぴり実践しやすい

食事療法となっています。

 

済陽式食事療法の特徴

1.限りなく無塩に近い食生活

体に必要なナトリウムは、魚介類や海藻などから

2.動物性(4足歩行動物)タンパク質・脂肪の制限

鶏ささ身、青魚はよいが、できるだけ制限する。卵は1日1個OK

3.新鮮な野菜と果物の大量摂取

大量の生野菜・果物ジュースの摂取はがん食事療法の要

1日1.5~2Lのしぼりたてのジュース

4.胚芽を含む穀類、豆類の摂取

玄米や全粒粉のパン、豆腐や納豆、湯葉、豆乳など

5.乳酸菌、海藻、キノコの摂取

免疫力を上げるヨーグルトの乳酸菌、

キノコのβグルカン、海藻のフコイダンを摂取

6.ハチミツ、レモン、ビール酵母(商品名:エビオス錠)の摂取

ビール酵母は動物性タンパク質の制限に代わるタンパク質補給

7.油はオリーブ油、ごま油を使用(加熱調理用)

ドレッシングにはシソ油、エゴマ油、亜麻仁油を使用

8.禁酒・禁煙

 

済陽式食事療法のデータ

済陽氏は14年に及ぶ食事療法の治療成績を公開しています。

一部抜粋してお話しすると、乳がん・前立腺がん・リンパ腫など

食事療法が効き易いがんでは、有効率が70%ほどあるそうです。

 

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西式甲田療法

甲田医院院長の甲田光雄先生が指導された食事療法です。

病弱で、多くの病気を抱えていた甲田先生が、

自分が学んでいた西洋医学では治せず、西式健康法

(西勝造氏考案の体操、断食、生菜食療法を行う健康法)

と出会い、病を克服することができました。

この体験をもとに、西式健康法に独自エッセンスを取り入れ

西式甲田療法として、自分の病院で指導をはじめたのです。

各種がんをはじめ、潰瘍性大腸炎や脊髄小脳変性症などの

難病を改善・治癒させた実績もあります。

 

西式甲田療法の特徴

患者さんの状態に応じ、断食、少食療法、玄米生菜食を行います。

玄米生菜食とは、玄米も野菜も生で摂取する方法であり、

玄米は生の玄米粉や、葉野菜をドロドロにしたもの、青汁、

根菜のすりおろしなどを昼、夜に食べます。(朝は抜く)

特徴

1.動物性の脂肪とタンパク質を摂らない

2.塩分を制限する(自然塩を適量)

3.大量の生野菜の摂取(青汁、根菜のすりおろし)

4.玄米を粉にして生で摂取

*1~3は星野式ゲルソン療法や済陽式食事療法にも

通じるものがありますが、甲田療法の一番の特徴は、

玄米を生のまま食すことでしょう。

食事療法(糖質制限食)で詳しくお話ししますが、

炊いた玄米(αデンプン)は、迅速に消化され、

ブドウ糖が吸収されますが、生玄米(βデンプン)では、

ゆっくりと分解され、穏やかにブドウ糖が吸収されます。

この違いは、がん治療をするうえで非常に重要な点になります。

 

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もし、今私ががんの告知を受けたならば、

標準治療を受けつつ、第一に考えるのは

食事療法(糖質制限食)であり、それができない

がんの場合には西式甲田療法を次に選ぶと思います。

健康食品やサプリは、食事療法である程度がんを

抑え込んでおかないと効かないのではないかと考えています。

(あくまでがん治療法を俯瞰したタモンの個人的な見解です)

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