免疫細胞を増強する光線療法

がんに対する免疫細胞を増強する光線療法とは?

『免疫』は、自分と自分以外のものを区別し、

自分以外のもの(異物)を攻撃し、体から取り除く仕組みです。

『自宅でできる補完代替療法』でお話したように、

体内で異物であるがん細胞を攻撃してくれる免疫細胞には、

司令塔としての、ヘルパーT細胞

攻撃実行部隊としての、キラーT細胞、B細胞

パトロール部隊としての、

NK細胞、マクロファージ、好中球、樹状細胞

があり、お互い連携を取り合って日々

私たちの体を守ってくれているのです。

がん細胞をやっつけてくれる免疫細胞たち

 

このページでは、がん細胞を攻撃する

免疫細胞の力を増強する特定の種類の光を用いた

『光線療法』

『血液バイオフォトセラピー』

について紹介いたします。

基本的に、クリニックにての治療になります。

 

光線療法

光線療法は、日本国内では90年の歴史を持っています。

その歴史は、デンマークのフィンゼン博士が皮膚結核を

光線治療で根治し、ノーベル医学生理学賞を受賞したことに始まります。

その後、スイス、フランス、ドイツで光線治療が盛んになり、

日本においては、海軍潜水艦部隊や陸軍航空隊などで

傷病兵への光線治療法が行なわれました。

 

現代の光線療法では、レーザー、LED、蛍光灯、紫外線、

赤外線など様々な光を照射する光線療法がありますが、

こちらでは、可視光線、近赤外線、紫外線を照射する

『可視総合光線療法』について説明します。

がん治療における『可視総合光線療法』の目的は、

抗がん剤や分子標的薬など化学療法による強い副作用と

免疫力の低下、体力の低下を低減することにあります。

『可視総合光線療法』で用いられるコーケントー治療器では、

可視光線が20%、近赤外線が78%、紫外線が2%

含まれた光線が照射され、自然治癒力を高めます。

具体的な作用を示します。

 

光化学作用

紫外線を含む3種類の光線を浴びることで、

多種多様な物質が作られ、様々な器官をコントロールします。

代表的な物質ビタミンDには、骨の強化、

生活習慣病・アレルギー性疾患の治療と予防、

発がん抑制、インスリン分泌の調整作用などあります。

血液循環改善作用

紫外線は血管を拡張させ、可視光線と赤外線は、

体をあたため、血液循環を良くします。

特に下肢に照射することで、末梢部から心臓への

血液の戻りを良くし、全体の血液循環も改善します。

生体リズム調整作用

一日は24時間ですが、体内時計は25時間で動く

と言われています。

可視光線を浴びることで、このズレが調整されます。

交感神経・副交感神経など生体リズムが調整され、

各種ホルモンの分泌、不眠・季節性うつ病の改善作用

もあります。

鎮痛・消炎作用

痛みは、様々な原因で知覚神経が刺激され、大脳で

痛みとして感じられます。

患部では、炎症により痛みを発する物質が作られ、

さらに知覚神経を刺激します。

可視総合光線療法は、収縮した血管を拡げ、血行を改善し、

痛みを発する物質を速やかに除去して、酸素や栄養を

供給するので、痛みの緩和にも有効です。

免疫増強作用

可視総合光線療法では、血行を改善し、体温を上げることで

粘膜の働きを良くし、免疫を担当する白血球の働きを強化する

働きがあります。

解毒作用

毒物には、口などから入る外因性のものと、体の中で

発生する内因性のものがあります。

可視総合光線療法は、外因性のものに対して下痢や

嘔吐を促して体外への排泄を促進します。

内因性のものに対しては、肝臓・腎臓の働きを

活発にさせて解毒作用を促進します。

コレステロール低下作用

可視総合光線療法は、脂質代謝や肝臓の働きを

活発にさせて、コレステロールの細胞への取込みを

活発にし、血中のコレステロール値を下げる働きがあります。

利尿作用

全身の血液循環を良くすることで、尿をつくる

腎臓に流入させる血液量を増やし、あわせて

腎臓自体の働きもよくして利尿作用を高めます。

筋力・運動機能向上作用

可視総合光線療法の光と温熱の作用で、筋肉の血行が良くなり、

筋肉・関節が柔軟になり、運動機能も向上します。

ビタミンDには、筋肉増強作用や身体の動揺抑制作用も

あることが近年わかってきました。

睡眠改善作用

ストレスや体の冷えは不眠症の原因でもあります。

可視総合光線療法は、自律神経を調節してリラックスさせ、

睡眠に関わる脳内ホルモンの分泌の調節にもかかわり

心地良い睡眠の導入を促します。

可視総合光線療法を行っている病院

一般財団法人 光線研究所

 

血液バイオフォトセラピー

血液バイオフォトセラピーは、採血した血液に、

特定波長の紫外線を一定時間照射し、活性酸素を

発生させたものを、そのまま体に点滴などで戻す治療法です。

日本ではほとんど認知されていませんが、欧米諸国では

広く確立された治療法です。

 

血液フォトセラピーの適応症としては、

片頭痛、気管支喘息、感染症、敗血症、血栓性静脈炎、貧血

などがありますが、がんに関しても

肺がん、悪性リンパ腫、白血病などの治療に

改善効果があるとの報告があります。

 

紫外線照射により活性酸素の発生した血液を、

体内に戻すことにより、それを打ち消す免疫機能が

活性化したり、

赤血球の酸素結合能力、運搬能力などが改善され、

いわゆる血液がサラサラ状態になります。

また、副腎皮質ホルモンの働きも活性化するので、

抗炎症作用が強まったり、がん治療における

放射線や抗がん剤への耐性を強化し、副作用を

軽減することも報告されています。

 

下の学会のHPに各県における血液バイオフォトセラピーを

行っているクリニックを紹介しています。

日本酸化療法医学会

 

 

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