免疫細胞を増強する温泉療法

がんに対する免疫細胞を増強する温泉療法とは?

『免疫』は、自分と自分以外のものを区別し、

自分以外のもの(異物)を攻撃し、体から取り除く仕組みです。

『自宅でできる補完代替療法』でお話したように、

体内で異物であるがん細胞を攻撃してくれる免疫細胞には、

司令塔としての、ヘルパーT細胞

攻撃実行部隊としての、キラーT細胞、B細胞

パトロール部隊としての、

NK細胞、マクロファージ、好中球、樹状細胞

があり、お互い連携を取り合って日々

私たちの体を守ってくれているのです。

がん細胞をやっつけてくれる免疫細胞たち

 

このページでは、がん細胞を攻撃する

免疫細胞の力を温泉の力で増強する『温泉療法』

について紹介いたします。

 

秋田県の玉川温泉(の岩盤浴)、福島県のやわらぎ温泉

山梨県の増冨温泉、鳥取県の三朝温泉などが

新聞雑誌や世間一般で、『がんに効く!』

と言われている温泉です。

これらの温泉に共通しているのは、いづれも

『放射能泉(ラジウム温泉)』であるということです。

現在の学会では、

放射線のように一時に大量に浴びると有害な物質でも、

(放射線治療は、この側面がありますよね)

少量ならば、かえって薬となる

『低線量放射線ホルミシス効果』

というものがあるという見解が定説化しており、

がんへの効果も期待されています。


放射線治療と温泉療法の放射線量は?

放射線治療の詳細については、割愛しますが、

がんの放射線治療とは、がんの成長を遅らせる、

または縮小させるために放射線を使用する治療法です。

体を切ることなく、がんの病巣のみに限定的に放射線を当てるので、

体への負担が少ないがん治療法と言えます。

がんの治療に使われている放射線は、X線、γ線、電子線が主で、

通常、50~60グレイの放射線量が用いられます。

放射線を浴びたがん細胞は、

DNAが傷つけられて細胞分裂ができず増殖が止められたり、

アポトーシス(自死)が誘導されて死滅していきます。

一方、温泉療法でがんに効くと言われる温泉は、

放射能泉(ラジウム温泉、ラドン温泉)と述べました。

この温泉で浴びる放射線は、ラジウム鉱石(北投石など)や、

ラドンが発する放射線(ラドンは気体なので体内で放射線の効果を受ける)

であり、その量は、数~数十マイクロシーベルトです。

 

グレイとシーベルト

グレイは放射線の物理的な力強さを現わす単位、

シーベルトは人体に与える影響力の単位です。

通常、放射線の種類や、どこに放射線を当たるのか

などの違いで、グレイ値からシーベルト値が求められます。

例えば1グレイのガンマ線を全身に受けた場合、1シーベルトとなります。

マイクロは、10万分の1の単位ですので、

放射能泉では、放射線治療に比べて、

非常に少ない放射線を浴びていることが分かります。

 

低線量放射線ホルミシス効果

大量に、瞬時に浴びると怖い放射線。

しかし、ごく少量を、長時間浴びるなら…

ホルミシスとは、ある物質が大量、あるいは高濃度で

用いられた場合、有毒有害であるのに、

微量、あるいは低濃度で用いられた場合、

有益な作用を示す現象です。

例えば、猛毒のトリカブトも、少量なら漢方になります。

以前は、DNA修復作用のないショウジョウバエでの

実験により、放射線には、この効果がないと言われてましたが、

最近の多くの実験や、疫学調査より、

放射線にもこの『ホルミシス効果』がありことが分かり、

『低線量放射線ホルミシス効果』と言われています

 

大量に、瞬間的に浴びた放射線には、細胞内で

とんでもない量の悪玉活性酸素が生まれ、DNAの修復や

細胞分裂が行われず、アポトーシスなども働き、

死に至ります。

しかし、ごく少量をある程度の時間、定期的に浴びれば

活性酸素でDNAは一時的に傷ついても、修復されるのはもちろん、

かえって修復力や酵素SODによる抗酸化力が強化されるのです。

 

低線量放射線ホルミシスのヒトへの効果

1.活性酸素抑制酵素の増加

2.細胞のDNA修復力の向上

3.免疫バランスの向上

4.がん抑制遺伝子p53の活性化

5.血液中の各種ホルモン分泌の増加

6.血中コレステロール値の減少

7.過酸化脂質の減少

などがあげられます。

 

自宅でもホルミシス効果を得る




放射線ホルミシス効果の産みの親である、ラッキー博士は、

この効果を得る最も理想的な環境は、自然放射線の100倍である

と言っています。

これは、1時間当たり浴びる量に計算し直すと、

10マイクロシーベルト/時浴びる計算になります。

温泉療法でこの放射線ホルミシス効果を得るには、

玉川温泉や三朝温泉に、数か月~1年間ずっと湯治に行って

得られる数値となります。

もちろん、ずっと湯治に行ける方はよいのですが、

なかなかそうもできないのではないでしょうか。

 

理想的な環境、理想的な放射線を得ることは、

なかなか難しいと思います。

例えば、下記にあるような放射線を出す

温浴器(お風呂以外でも使えるようです)を

毎日欠かさずお風呂以外でも使えば、

理想的とまではいかないまでも、ある程度

効果が得られる放射線が得られるのではないでしょうか。

↓クリックすると詳細がご覧になれます

 

大きな都市には、ホルミシスルームという

放射線を浴びることができる部屋を備えた

クリニックがあるところもあります。

神奈川県川崎市 高取内科医院

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